七沢笛 No.0010 オーナー:ぴーたんさん(東京) 直径:13cm 重量:640g 制作:2009年12月 吹口:ケーナ形式 キー:F 響き:No.0010の音のサンプル オーナーのコメント 近況報告(2010.5.20) 瞬間瞬間変わっていく自分を楽しんでいます。 今の瞬間は幸せでも次の瞬間には不幸かもしれないですが、そんなもんですので 風が渡っていくを涼やかに眺めている日々です。 今日のような少し湿り気がある日は、僕の元にいる七沢笛も音が粘ります。 愛してるよと声を5回ほどかけて吹くとまたまろやかに変わります。 そうした変化が、当然のように感じられ、心が更に穏やかになってきました。 よりたくさんのおもしろい性質の気とめぐりあっていく日々が お互い楽しみですね。 近況報告(2010.1.19) ゆっくりとていねいに雲(息)を流し込んでいくと 山の峰々に響きわたる風のように、その場の風景を一転させる。 目の前の火を囲み、それを見つめていた原始の記憶が蘇ってくる。 セージを焚く匂い。インディアンの長老がつぶやくマントラの声。 吹きためるほどに、熱いほどの炎が静かに流れ出す。 この玉を吹くとき、笛を吹くという行為をしているようでしていない。 両手の平に押し戴き、音魂の震えの只中で祈りを捧げる。自然にそうなる。 深く心で吹けばわかる。 これは楽器ではなく、場の空気を鎮め、自分の気を広げ、周囲の自然とシンクロさせてくれる 森の玉なのだ。 そして、日々吹きためていく程に、僕らの森は深淵を増し、深い原始へと回帰する。 内なる野性の、原始の森を育みながら、高山に分け入る春をじっくりと共に待つ。 そんな日々もいい。
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